家具

部屋がぐっと垢抜ける!壁の飾り方

インテリア雑誌などを見ると、壁に写真やポスターを飾っておしゃれにしている部屋がよく掲載されています。しかし、いざ自分でやってみようとすると案外難しいもの。ここでは、壁を飾るとときの「これさえ守っておけばOK」ルールを紹介します。

InstagramやPinterestでおしゃれな家の写真を眺めていると、壁にアートや写真をセンスよく飾っているのがよく見られます。
しかしいざ真似しようと思うと、「そもそも何を飾ったらいいか分からない」「どういう飾り方が正解なのか分からない」と怖気づいてしまうことも。
今回は、インテリアコーディネーターの三宅さんに、失敗しない壁の飾り方の基本について解説いただきました。
コツさえつかめば簡単なので、ぜひ今すぐチャレンジしてみてください。

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三宅利佳 Miyake Rika インテリアコーディネーター/2級建築士/AFT色彩検定1級防衛庁(現・防衛省)公務員職員から転職。設計事務所や家具販売店と派遣ICを経て2002年よりフリーランスとなる。イベントやセミナーのほか、執筆活動も行う。

Instagram : https://www.instagram.com/rikamiyake/

ブログ(オンラインサロン): https://jay-blue.com/online-salon

飾るモノは「直感で」選ぶ

壁に飾るモノとしては何でもOKですが、ポスターやアートが代表的です。一番大切なことは、自分の「好き!」という気持ちを忘れないことです。気負いせず、楽しく選びましょう。
ポスターやアートを飾るとなると、いきなりハードルが高く感じる方も多いかもしれませんが、一番大切なことは「いいな」と思った感覚を大切に選ぶこと。せっかく飾っても、眺めていて楽しいものでなければ、意味がないからです。

マティスのポスターを飾った例。内装の青色が統一感を演出してとびきりおしゃれ!

ポスターやアートを手に入れる方法としては、下記のような方法があります。

①インテリアショップで購入する(ハードル低)

自分の好みのインテリアショップがあれば、そこで探すのも一手。家具や小物のテイストに統一性があるので、コーディネートで悩む必要がありません。気軽に買えるのも嬉しいですね。

②インターネットで購入する(ハードル中)

最近では、インターネットのギャラリーもあります。そこで新人のアーティストが通販していることも。新人アーティストの作品であれば5~10万円で購入できるものもあるので、予算を抑えたい方におすすめな方法です。

➂ギャラリーへ行って作品を購入する(ハードル高)

好きなアーティストがいて、予算もあるのであればその人のギャラリーへ行って購入しましょう。まずはコーディネートなどを気にせずに、自分の直感で選んでください。

「ラインを揃える」ことを意識して飾る

壁の飾りかたには、アートなどを1つだけ飾る場合と、写真やポスターなどを複数組み合わせて飾る場合の2パターンがあります。どちらもハイセンスな感性が求められているようですが、コツを抑えてしまえばそれほど難しいものではありません。怖がらず、思い切ってチャレンジしてみてください

1つだけ飾る場合は壁のカタチに合わせて飾る

壁が横長であれば横に、縦長であれば縦に飾ります。壁の中央に飾るのが基本です。プラス1のテクニックとして、飾るモノの下にチェストなどを置くと、空間が安定してバランスよく見えます。

寝室の壁のかたちに合わせて2つならべて飾った例。同じものを並べるというテクニックも真似したい

複数飾る場合はどこか1カ所のラインを揃える

複数のものを飾るとなるとさまざまなパターンがありますが、どの飾り方にしても「どこかのラインを揃える」ことがポイント。複数のものをバラバラに飾るときにも、ラインを揃えるということを念頭において配置すると、雑然とした印象になりません。

家族の写真をいくつも並べて飾った例。あえてフレームを統一させていないのが上級者

複数の写真を飾るときには、色味を合わせて飾る

かっこいい作品のような写真ではなく、自分で撮った家族の思い出の写真を飾りたい場合がありますよね。しかし、飾ってみるとバラバラした印象となり、おしゃれに決まらず悩む方も多いかと思います。

たくさんの写真を同じ場所に飾るときには、「色味」を合わせると統一感が出ます。最近では、写真加工アプリを使って簡単に調整ができるので、ぜひ試してみてください。思い切ってモノクロにしてもアートのようになってかっこいいですよ。

モノクロ写真を飾った例。写真の下に飾り棚を置くことで、安定感が出る

壁をより印象的に見せるには、照明で視線を集める

照明が付いていると、人は自然にそちらに目がいきます。せっかく壁を飾るのであれば、照明とセットで計画すると、存在感が空間の中で引き立ちます。

新築する場合は、あらかじめダウンライトを設置すると便利です。新築でない場合は、スタンドライトなどを活用してもOK。

アートに照明が当たるように配置した例。アートがより印象的に映る

また、照明を使わなくても、そこに視線を集めるテクニックとして、飾るモノの真下にキャビネットを置くという手段があります。存在感を強めるだけでなく、空間全体のバランスがよくなり、落ち着いた印象にする効果もあります。花やキャンドルなどを置いて、壁に飾ったアートとの組み合わせを楽しんでみてください。

いかがでしたか?ポイントを抑えれば、上級コーディネートも夢ではありません。ぜひこの記事を参考に、自分だけのコーディネートにトライしてみてください。

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