動画 住宅

【動画】建築家 阿部勤の自邸「中心のある家」の美しい内部空間

建築知識ビルダーズ編集部が、取材の合間にスマホで撮影した動画を公開。阿部勤さんがキッチンに立つ貴重な姿も収録しています。経年は伝わってくるが古さを感じさせない、名作住宅だけが放つ魅力を体験してください。

木々に覆われた小さなコンクリート住宅

住宅街を歩いていくと、一画だけ青々と木々が茂っている家が見えてきます。角に植えられた大きなケヤキの木陰に車が停められ、近づくと緑の中から小さなコンクリート住宅が顔をのぞかせます。

2020年6月、建築家の伊礼智さんと訪問(撮影:編集部)

外観正面(建築知識ビルダーズ42号掲載、撮影:小川重雄)

 

建築家・阿部勤さんの自邸「中心のある家」は、1974年竣工。延床30坪のコンクリート住宅は、堅牢でありながら開放的につくられ、年月をかけて木々と一体になった佇まいは、どこか異国情緒が漂います。

コーナーにつくられたテラス。アジアのホテルのような空気が漂い、ここが住宅街であることを忘れてしまう(撮影:編集部)

この中で営まれてきた積年の暮らしがこの家の体温となって、建築に命を与え続けてきました。そのため、築46年経った今が最も美しいのではないかと思うほど、家の中のどこを撮っても艶やかな空気が流れています。

1階の中央に位置するリビング。奥にダイニングが見える(撮影:小川重雄)

2017年に公開された映画『蝶の眠り』(チョン・ジェウン監督)では、中山美穂さん演じる小説家の家のロケ地にもなりました。阿部さんは撮影の間の数カ月、友達の家を転々としていたそうですよ、笑。

 

大小2つの正方形がつくる固定概念にとらわれない生活空間

この家は、大小2つの正方形を重ねで描かれたプランが特徴。四隅に生み出された小さな空間は、壁に守られながらも、外とのつながりを感じられる、なんとも心地よい場所になっています。

阿部さん手描きの1階プラン。建築知識ビルダーズ41号掲載

1階のコーナーにつくられたデイベッドでくつろぐ伊礼さん(撮影:編集部)

年月に証明された建築だけが放つ色気と貫禄、そしてどんな来訪者も受け入れる包容力を持ち合わせた、まさに名作住宅。そんな「中心のある家」の内部空間を、動画で体験いただけます。編集部がスマホで撮影したものですが、誌面では伝え切れなかった阿部さんの暮らしぶりが垣間見られる内容となっています。

ぜひ、『建築知識ビルダーズ41号』(手描きプラン掲載)と『建築知識ビルダーズ42号』(小川重雄撮り下ろし写真掲載)と合わせてご覧ください。

こちらの記事もおすすめ

中規模ビルに可能性あり。これからのオフィスの条件

建築2020/07/21

新型コロナウィルス感染症の流行によって、テレワークによる在宅勤務が推奨されるなど、オフィスの在り方が大きく変わろうとしています。そんな時代に求められる中規模オフィスとは?

「目を楽しませる仕組み」お洒落で落ち着くカフェ空間のつくりかた⑥

2020/07/24

慌ただしい日常を離れて、ゆったりと時間を過ごせるカフェ。「カフェのような家に住んでみたい」という需要も高まっています。ここでは、うちカフェの第一人者「cafenoma」に究極のカフェ空間のつくりかたを徹底取材。そのポイントをまとめました。

木のホテル「星野リゾート BEB5 軽井沢」の設計手法①

建築2020/10/20

木造1時間準耐火建築物のホテルとして注目を集め、数々の賞を受賞した「星野リゾート BEB5軽井沢」。今回は、この建物の設計を手がけた佐々木達郎氏に、構造・意匠・遮音・外装などについて、そのポイントを伺いました。

「真夏はつらいよ」低気密低断熱住宅に住んだルポ②

連載2020/10/09

こんにちは。一級建築士の神長宏明です。私は、エアコンを24時間つけっぱなしでも月々の光熱費が1万円以下で済む高気密高断熱住宅を設計していますが、住んでいるのは【低気密低断熱住宅】です。連載2回目は、7月~9月の実際の住み心地をレポートしていきます。

不動産的思考から学ぶリノベ最前線②

住宅 建築2020/09/18

空き家や遊休不動産。問題と言ってしまえばそれで終わりですが、うまく活用するチャンスは眠っています。今回は、不動産コンサルタントを務める創造系不動産の高橋寿太郎氏に、築55年のビルの再生プロジェクトの過程を教えてもらいました。

Pick up注目の記事

Top