家具

プロが教える!失敗しないインテリアの鉄則3選

インテリアコーディネートって難しそうで、とっつきにくい。そんな方のために、プロが「ここだけ気を付ければ空間がおしゃれになる!」という最重要ポイントを解説。建て主へのアドバイスの参考としてはもちろんのこと、これからお家を建てようと考えている方も必読です。

せっかく設計に力を入れて建て物をつくっても、家具やインテリアを置いたら想像していたイメージと違ってしまった…ということは少なくないはず。ここでは、そんな失敗を防ぐためのとっておきの鉄則3つを、インテリアコーディネーターの三宅利佳さんに解説いただきます!

三宅利佳 Miyake Rika インテリアコーディネーター/2級建築士/AFT色彩検定1級防衛庁(現・防衛省)公務員職員から転職。設計事務所や家具販売店と派遣ICを経て2002年よりフリーランスとなる。イベントやセミナーのほか、執筆活動も行う。

Instagram : https://www.instagram.com/rikamiyake/

ブログ(オンラインサロン): https://jay-blue.com/online-salon

 鉄則1:ソファは部屋の広さに合わせて選ぶべし

家具は、空間の中で大きな面積を占めるため、イメージを大きく左右します。特に失敗が多い家具はソファ。部屋に置くソファは、部屋の広さとバランスが要となります。

8畳以下の部屋なら2人・または3人掛けソファ、10畳以上あるのならコーナータイプを選ぶとバランスがとりやすいのでおすすめです。広い部屋には、それに見合った大きいソファを置くと、空間に安定感が生まれますよ。(三宅さん)

ただし、マンションの場合は搬入経路に制限があるため、部屋に運び入れることができるサイズを選ぶのが前提なので要注意です。

コーナータイプのソファを置いたコーディネート例

鉄則2:カーテンは「壁」をどう見せたいかで決めるべし

カーテンは柄や色が豊富で、長さもさまざま。本当はカーテンを付けたくないときも、外からの視線を遮りたいからとりあえず付けておこう…と仕方なく付けることも多いでしょう。

しかし、カーテンは壁を華やかに彩ってくれる重要なアイテムです。

「カーテンは窓を隠すもの」という既成概念にとらわれずに、「壁をどう見せたいか」を考えるとコーディネートが上手くいきます。場合によっては、腰壁であっても床までカーテンを垂らすのもOK

一般的に床の高さとぴったりに納めることが多いですが、裾を長めに仕立ててわざと引きずるようにする「ブレイクスタイル」にするのもおすすめ。

カーテンはデザインの幅が広いので、自由な発想でオリジナルのコーディネートを楽しみましょう!(三宅さん)

華やかな印象のインテリアに合わせて、カーテンをブレイクスタイルとした例。ブレイクスタイルは、ジャストサイズよりゴージャス感が生まれる

鉄則3:壁のアクセントは「床1,500mm」に飾るべし

時計やアートなど、壁に掛けて飾るものの位置にもポイントがあります。

天井に近すぎたり、逆に床に近すぎる位置に配置するとバランスが悪くなってしまい、部屋の見栄えも悪くなってしまいます。

壁に掛けて飾るものは、床と天井の真ん中よりも少し上(床から1,4001,500mm)の位置がベストバランスです。

高すぎず低すぎず、座っているときも立っているときも違和感のない位置に飾るのがコツです!(三宅さん)

空間のアクセントとしてソファの上部にアートを飾った例

 

いかがでしたか?「インテリアコーディネート」と聞くと難しいテクニックを要求されているように思う方もいるかもしれませんが、ちょっとしたコツで空間の見栄えはぐっとよくなるものです。

ぜひ、参考にしてみてくださいね。

こちらの記事もおすすめ

【PR】「高性能グラスウールの効果を徹底分析」木造の断熱改修②

住宅 建材2021/05/31

築40 年の木造戸建住宅を断熱改修。温熱環境の変化の実測結果をレポートします。今回は、温熱環境の改善と省エネ化の研究を第一線で行う前 真之氏(東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻 准教授・博士[工学])に解説いただきます。

「人間と自然の融合」スノーピークの家づくり。①

住宅 建築2022/03/22

国内経済が停滞するなかでも、業績を大きく伸ばしている企業があります。その1つがアウトドアブランドとして人気が高いスノーピーク。“衣・食・住・働・遊”のフィールドをあまねく網羅し、特に、住宅関連では“野遊びできる家。”をコンセプトに、規格住宅や街並みの監修を含むアーバンアウトドア事業を展開。その取り組みを紹介します。

「背景となる白とグレーは8割」お洒落で落ち着くカフェ空間のつくりかた⑤

2020/07/07

慌ただしい日常を離れて、ゆったりと時間を過ごせるカフェ。「カフェのような家に住んでみたい」という需要も高まっています。ここでは、うちカフェの第一人者「cafenoma」に究極のカフェ空間のつくりかたを徹底取材。そのポイントをまとめました。

〝片づけ〞の善し悪しは空間の強度で決まる。ー鈴木信弘ー②

インタビュー2022/06/28

おかげさまで「建築知識」は2021年7月号で通巻800号記念を迎えました。それを記念して、『片づけの解剖図鑑』の著者である鈴木信弘氏(鈴木アトリエ)に、「建築知識」での思い出や、書籍誕生に関する秘話、これからの家づくりについてお話を伺いました。セミナー動画もご覧ください!!

暮らしやすさアップ!小さな家の造作家具のアイデア

2022/03/11

コンパクトでも暮らしやすい家をつくるには、住む人の使い勝手や、その場所に合わせてオリジナルでつくる「造作家具」を取り入れることがポイント。省スペース化もできるので、少しでもスペースを有効活用したいと考えている方におすすめです。

Pick up注目の記事

Top