小さい家、だからこそ「外を感じられるスペース」をつくろう!
家で過ごす時間が増えたいま、「外を感じられる家づくり」が必須になりつつあります。庭の緑を眺めたり、外の心地よい風を感じられる縁側やデッキがあれば、在宅時間が長くてもストレスなく暮らすことができます。
床面積が限られている小さな家ならなおさらです。室内と屋外に連続性を持たせることで開放感が得られるだけでなく、リビングだけでなく外でくつろぐという選択肢も増えるからです。
ここでは、小さな家の縁側・デッキの工夫を紹介します。
リビングとウッドデッキを隣接させて広く見せる
扇建築工房の事例では、リビングの隣にウッドデッキを設置。引き込み窓を開ければ、リビングとウッドデッキが一体化して、広くなったかのように錯覚します。天気のよい日は、ウッドデッキもリビングの一部のように使えます。
建物を凹ませてデッキをつくる
シーナリーハウスの住宅では、建物の一部を凹ませてできたスペースにウッドデッキを設けています。3方が建物で囲われているのでプライバシーも守られ、周りの目を気にせずくつろぐことができます。庇も設けているので、日差しが強い日も気軽に外に出られます。
三角形の小さなウッドデッキをつくる
緑のある環境に恵まれているなら、小さくても、外を楽しめるスペースをつくりたいものです。シーエッチ建築工房の事例では、敷地の形状に合わせた三角形のウッドデッキを設置しました。造作でベンチを設置したことで、外用家具をわざわざ置く必要がなくなり省スペースに。ベンチも3角形とすることで、家の中にも外にも視線が向くようにしています。
L字を生かした縁側をつくる
L字型の建物を生かした縁側。窓をすべて開け放つと、空間が広くなったかのように錯覚します。縁側を廊下のように使うこともできて便利。庇が付いているので、雨の日でも外へ出られます。
雨の日でも外を楽しめる「くれ縁」をつくる
くれ縁(内縁)とは、雨戸などの内側にある縁側のこと。戸を開け閉めすることで、縁側が雨に濡れないようにしたり、心地いい風や光を縁側で楽しんだり、そのときの過ごし方に合わせて調整ができます。晴れの日も雨の日も、天気に左右されることなく庭のそばで過ごすことができるのがポイントです。
窓拭き場の手すりをなくして景色を楽しむ
敷地に余裕がなければ、屋根の上を活用するのもおすすめです。シーエッチ建築工房の事例では、窓拭き用の踏み場を景色を楽しめる場所としても活用。奥行を十分に設けることで、ゆったりと腰かけられるようにしました。また、手すりがないので広がる景色を存分に楽しむことができます。
「#bコレ」Instagramで小さな家の工夫を募集中!
「建築知識ビルダーズ」では、小さな家の写真をInstagramで集めています(詳しくはコチラ)。ハッシュタグ検索 #bコレ小さな家の豊かな暮らし をフォローすれば、今回の記事で紹介したような、上質でこだわりがぎゅっと詰まった事例をたくさんご覧いただけます。ぜひ、フォローして、家づくりの参考にしてください。
工務店や設計事務所の方は、自慢の写真をぜひ投稿ください。締め切りは4月14日(木)。ご応募お待ちしています!