「壁付キッチン」ってどんなキッチン?
壁付キッチンは、キッチンが壁に接しているタイプのキッチンで、ウォール型キッチンとも呼ばれています。近年はカウンターを付けたりオープンなアイランド型の対面式のほうが人気です。壁付式にもたくさんのメリットがあり、最近ではその魅力が見直されつつあります。
たとえば、壁付キッチンは、対面式キッチン(カウンター付やアイランド型)とは異なり、通路を設ける必要がありません。そのため、キッチンの床面積が最小限で済むというメリットがあります。
壁付キッチンを採用するときは3つのポイントに注意!
一方で、リビング・ダイニングから丸見えになる、ダイニングとの空間の境界がわかりにくいなどのデメリットもあります。壁付キッチンを採用するときには下記のポイントに注意して採用してみてください。
➀インテリアと合わせて造作し、家具のように設える
②ダイニングテーブルの配置や家具を使って、空間をゾーニングする
➂冷蔵庫などインテリアとマッチしにくいものは脇にパントリーをつくって隠す
ここからは、3つのポイントのお手本を見ていきましょう。
➀造作でやさしい雰囲気になじむキッチンに
家族3人と猫1匹で暮らす竹内裕矢設計店の住宅。26.7坪(うち8.3坪は事務所)とコンパクトですが、キッチンを壁付けにしてスペースを有効活用。造り付けにして、淡い色の木の仕上げにすることで、空間になじむかわいらしい雰囲気に。壁はタイルにすることで、インテリアのアクセントとしています。
②造作の収納棚で通路とキッチン・ダイニングを仕切る
オーガニックスタジオ新潟の事例では、フローリングの色味と併せて木材仕上げの壁付けキッチンを設置。オープンなキッチン・ダイニングですが、通路を収納家具で区切ることで空間をさりげなく分けています。また、吊戸棚の一部を窓にすることで、収納を確保しつつ空間を明るくしています。
➂パントリーですっきり片付くキッチンに
空間を仕切らない壁付けキッチンは、リビングやダイニングからキッチンが丸見えになってしまうデメリットがあります。インテリアになじみにくい冷蔵庫などの家電用品が生活感が目に入ると、来客時だけでなく、食事中やくつろぎタイムもなんとなく落ち着きません。
相羽建設の事例では、キッチンの脇にパントリーを設置。食器や調理器具などはもちろん、冷蔵庫もパントリーに置くことですっきりとしたキッチンに。キッチンの棚にはお気に入りの食器や道具を置いて楽しんでいます。
デメリットを上手にカバーして、理想のキッチンに!
いかがでしたでしょうか。「昔の家にあるイメージ」「リビングにいる家族とコミュニケーションを取りにくい」といったイメージがある壁付キッチンですが、家具配置のしやすさや省スペースという点ではとても大きなメリットがあります。
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