【〆切迫る】日本エコハウス大賞エントリー受付6/30迄 ~設計審査員からのメッセージ~

日本エコハウス大賞は、脱炭素時代の美しい日本の住宅を表彰する設計実例コンテスト。今回のテーマは「高性能を活かした住まい方の提案」。この記事では、審査員からコンテストの応募者に向けたメッセージをご紹介します。

エントリー締め切りが近づいています!

日本エコハウス大賞では、現在エントリーを受け付けています。締め切りは2022年6月30日(木)、応募資料の提出は7月8日(金)。奮ってご参加ください!

▶▶▶エントリーはコチラから!◀◀◀

 

審査員からのメッセージ

伊礼 智(建築家)

作品に期待すること:

チャレンジ精神を感じられる作品の応募に期待しています。

応募者へメッセージ:

このコンテストは性能だけでなく、多角的な面から住宅を評価しています。数値や断熱レベル、固定概念にとらわれずに、勇気を出してエントリーしてきてください。

 

前 真之 (東京大学大学院 准教授)

審査で重視する点:

UA値や1次エネルギー、断熱や設備の仕様などは、目安にはなりますが、あくまで手段です。「冬暖かく夏涼しく、いつまでの電気代の心配がない」ようにちゃんと設計できていて、そのことを説得力をもって説明できるかが大事だと思っています。

応募者へメッセージ:

エコハウスは「生活を楽に楽しく、地球の未来を明るくしてくれるもの」だと思います。
未来をつくっていくのは、我々一人ひとり。家を建ててもらう人も建てる人も、ぜひご一緒に、素敵なエコハウスを広げていきましょう!

 

三澤文子(建築家)

これからのエコハウスに求められること:

長寿命の住宅であること、建設や廃棄時、そして長く住んでいる時間に、出来るだけCO2を排出しないようにつくられた住宅。言い換えれば LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅であるといえます。
ただ、これらは住まい手が幸せ感を得られる住まいであることが前提だと考えます。
エコハウスは、新しくつくることだけでなく、既存住宅をリノベーションによってエコハウスに再生することも重要だと考えます。

審査で重視する点:

「おもいやりのある」住まいである点。つくり手目線のバランス感を欠く住宅ではなく
周辺環境や住まい手家族にとって、また地球環境にとっても「おもいやりのある」住まいなのかどうかを重視したいと思います。

 

竹内義昌(建築家)

これからのエコハウスに求められること:

これからのエコハウスには、さまざまな意味での「持続可能性」が求められると思います。創エネルギーと省エネルギーのバランスが取れれば、コストが限りなく抑えられる住宅をつくることができます。

品に期待すること:

温熱性能だけを検討するのではなく、「暮らしのあり方」の提案がなされたエコハウスに出会えることを期待しています。審査ではさまざまな要素がバランスよく設計された住宅を評価したいと思います。
未来から振り返った時、「あれが1つの通過点だったね」といわれるような建物のエントリーをお待ちします。

 

岸野浩太(夢・建築工房 代表取締役社長)

作品に期待すること

多くの人が建てられるような予算感の家を期待したいです。
また、着工から竣工までの施工性を考えた断熱・気密の構造(基礎の乾燥、工事中の雨対策など)も重視しています。これはプレゼン資料でわかる場合とわからない場合もあるかもしれませんが、想像はできます。たとえば、屋根の断熱気密構造が複雑で上棟日に屋根の施工が終わらず雨に降られてしまったりするようなつくりでは本末転倒です。また、職人さんの健康・安全性を考慮した設計も重要だと思います。

応募者へメッセージ:

どんなに建物がエコでも、住む人が間違った暮らし方をしてしまえば、エコでもなく健康的でもない家になってしまいます。エアコンを止めてしまったり、24時間換気が止まっていることに気が付かずに暮らしていたり……つくり手としては、こういったことがないよう「工夫」して設計することが大事。そんな工夫がみられる住宅に出会えると嬉しいです。

 

伊礼さん、前先生がエコハウス大賞について語る!

「ラクジュ建築と不動産」さんとのYouTubeコラボ企画。審査員の伊礼智さん、前真之先生が考える「これからのエコハウス」についてお話いただきました。ぜひご覧ください。

 

日本エコハウス大賞のこれまでの歩み

日本エコハウス大賞の立ち上げから、その後2019年まで5回に渡って開催してきたなかで、住宅業界にどんな変化が生まれたのかをまとめています。

「日本エコハウス大賞」振り返り①:2015~2019年は住宅業界の断熱成長期だった

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