2018年に誕生した新規ビジネス・パイロット・プロジェクトNikken Wood Labは、日建設計が行う建築の木造化・木質化を推進する組織として、建築の設計に限らず、森林資源の有効活用という観点から、建築の枠を超えた活動を展開しています。
その代表を務めるのが、大庭拓也氏。
今回は、自身が設計した木造CLT(Cross Laminated Timber)建築の小学校「昭和学院小学校ウエスト館」(千葉県市川市)にて、日建設計が考える木造建築の在り方とNikken Wood Labの役割、今後の目標についてお話を伺いました。
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関連動画として『JAS製材工場探訪。~The Factory of Timber Frame~』(出演:古川泰司氏+二ノ宮秦爾氏)、『木造防耐火の法改正と最新技術』(出演:安井昇氏)、『木造の多様な空間における梁の構造設計』(出演:大野博史氏)も、ぜひご覧ください。
最後に、10月28日(金)にはジャパンホーム&ビルディングショーにて、建築知識実務セミナーを開催します。“木造”をテーマとしたセッションは以下の2つ。お時間のある方は事前登録のうえ、ぜひ会場にお越しください。
14:10-15:10
森と一緒に考える、JAS製材の木造建築
非住宅建築の木造化が進み、近年では公共・民間問わず、積極的に木造が採用されるようになっています。特に、地域産材を使った木造建築の設計に関するノウハウは今後、よりクローズアップされると予想されます。“木の建築”に精通する古川泰司氏(アトリエフルカワ一級建築士事務所)は、「森林の恵みを最大限に生かすには、“製材(JAS製材)”で設計を行うのが理想的」と語ります。それを実現するために設計者は、林業や製材業についての知見を高め、木材の調達や木造の設計を行う必要があります。本セミナーでは、“ 製材(JAS製材)”による木造建築について解説します。
15:30-16:30
みんなの都市木造を考える。
非住宅の木造化が建築の大きなトレンドになっていますが、中高層建築、いわゆる“都市木造”を実現するには、「大断面JAS集成材の調達と計画敷地(都市部)にスムーズに搬入する計画」「S造やRC造との混構造という選択肢を踏まえた、木造の中高層化に建築に見合う合理的な構造計画」などのノウハウが求められ、将来的には技術を標準化し、多くの人が“都市木造”に関われるようにする必要があります。本セミナーでは、“都市木造”の普及に向けて長年活動を行ってきた腰原幹雄氏(東京大学 生産技術研究所 教授)に、“都市木造”を設計・施工するためのノウハウと、“都市木造”のあるべき未来について解説します。