「背景となる白とグレーは8割」お洒落で落ち着くカフェ空間のつくりかた⑤

慌ただしい日常を離れて、ゆったりと時間を過ごせるカフェ。「カフェのような家に住んでみたい」という需要も高まっています。ここでは、うちカフェの第一人者「cafenoma」に究極のカフェ空間のつくりかたを徹底取材。そのポイントをまとめました。

はじめに

「コーヒーのある生活」をテーマに、空間プロデュース、コミュニケーションデザイン、オリジナルプロダクツ開発・販売、接客・サービスのノウハウ提供などを手掛ける、夫婦ユニットcafenoma(カフェノマ)。10万人を超すフォロワーがいる人気のインスタグラマーでもあり、主な著書として「最高の暮らしを楽しむ住まいのレシピ」(エクスナレッジ刊)があります。本書には、コーヒーのある暮らしとインテリアについての考え方がキャッチーなコピーと美しい写真・イラストとともにまとめられています。ここでは、そのエッセンスを3回に分けて紹介します。

 

3 Cafenoma流 支配色の考え方

空間を占める支配色には白かグレーがおすすめ。白は明るく清潔感を、グレーなら落ち着きや洗練された大人っぽい雰囲気を演出することができます。どちらの色を使う場合も、その色が空間を占める割合には気を付けましょう。白すぎると少し緊張感が増し、グレーばかりだと無味乾燥な印象を与えてしまうからです。cafenomaは、そういう印象を和らげるために、古煉瓦や木製の家具を取り入れるようにしています。背景となる白やグレーが8割、温かみのある古煉瓦や木製の家具が2割というバランス感です。また、白やグレーにも様々な色があります。濃淡だけでなく、白ならアイボリー、グレーならブルーグレーや少しベージュがかったグレーなど、少しづつ印象の異なる背景色を合わせるのも大切です。

白が支配する空間にビンテージ感のある木製家具を配置した例。“清潔感のある白が8割・古い味わいのあるものが2割”の心地よいバランスが生まれる

床材に表面が白華する「SOLIDO typeF coffee」(ケイミュー)を採用した例。素材感があり、冷たい印象にならない。ただし内壁用製品なので、メーカーの製品保証対象外となる。採用する際には注意が必要

白色を基調にコーディネートした例。同じ白色でも、ツヤの少ない素材を選んだり、ベージュかかった色を選んだりすると優しい印象になる

グレーに差し色となる“辛子色” を組み合わせた例。グレーはどんな色とも相性がいいのも特徴

つづく

 

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