■狭小地で希望の間取りをかなえるなら使うべし!
開放的な間取りと確かな耐震性を両立するスリムな耐力壁「フロッキン狭小壁」が登場しました。耐力壁の幅は一般的に600㎜以上ですが、同製品は柱芯一芯350㎜! とってもコンパクトなのです。
“耐震性を確保するために、間取りの制約が出てきてしまった!” そんな時に、「フロッキン狭小壁」を使えば、その制約、なくなるかもしれません。
フロッキン狭小壁とは?
壁倍率7倍相当のスリムな耐力壁。上棟(建方)時に、梁の上下と基礎の立上りに専用の柱頭金物を取り付け、柱を差し込みます。そこに面材を固定すれば、完成します。
壁倍率7倍相当を実現できた理由は、柱頭にねばり強い専用金物を使っているため。この柱頭金物には特許を取得した特殊な加工が施されており、地震時に金物の強さが勝って柱が折れてしまうことがないように工夫されています。
「フロッキン狭小壁」がかなえる理想の間取り
下記、「フロッキン狭小壁」を使うことで、かなえることができる間取りをご紹介します!
狭小地でも、ゆとりあるビルトインガレージがほしい!
間口の狭い敷地での設計時、耐震性能を確保しなければならいため、ごつい袖壁ができてしまいます。しかし、「フロッキン狭小壁」を使えば、耐震性能はそのまま維持しながら、袖壁をスリムにできます。その結果、広々としたビルトインガレージが手に入ります。
図面で見ると、より分かりやすくなります。
リビングに大開口を設けたい!
リビングに大きな窓を設けながら、耐震性能もしっかり確保できます。
間仕切の少ない開放的な空間がほしい!
耐震性の高い建物をつくろうと思うと、どうしても壁が多くなってしまいます。「フロッキン狭小壁」を使えば、壁の少ない空間を実現できます。
「フロッキン狭小壁」を検討している方へ
施工が簡単なので、職人さんもうれしい
柱に専用面材をセットし、ビス留めするだけでOK。簡単に施工でき、誰でも扱うことができるのも、「フロッキン狭小壁」が選ばれている理由です。
小さな工夫ですが、面材にはビス留め用の孔がエンボス加工されていたり、柱脚金物と土台をつなぐためのアンカーボルトのクリアランス(孔)が大きく取られていたりするため、経験の浅い大工でも高い精度で施工してもらえます。
気になるコストは?
「フロッキン狭小壁」は、一般的な900㎜の筋かいに比べてコストアップにはなりますが、1枚から発注できるので、ここぞという場所に絞って採用するとよいでしょう。販売元のダイドーハントに間取りを見せれば、必要個数や箇所の相談を行ってくれるので、気軽に相談してみましょう。
最後に・・・東京・銀座の狭小地に建つ木造2階建ての商業施設(2020年5月竣工)でも採用されたほか、都市部の狭小住宅での採用も増えているそう。耐力壁にもさまざまな商品がありますが、「フロッキン狭小壁」の強みは、1階だけではなく、2階・3階でも使用できること。2階リビングに大開口を設けたいときにも頼りになります(※条件あり。2021年春頃発売予定)。
耐震性と設計の自由度を両立させたいときの救世主として、「フロッキン狭小壁」は、さまざまな場面で役に立つこと間違いなしです!
テキスト:編集部
製品名:フロッキン狭小壁
取材先:ダイドーハント 、栗山百造
山田憲明構造設計事務所の山田憲明氏に解説いただいた
「350㎜幅の耐力壁が叶える圧迫感のない狭小建築」の記事はコチラ