第6回日本エコハウス大賞の最終審査会が9月20日(火)に開催されます。最終審査会では、設計審査員5名とゲスト審査員5名の合計10名の審査員が「これからのエコハウス」について3時間話し合います。
最終審査会の詳細はコチラ(https://korekara-maps.jp/11756/)
「日本エコハウス大賞」は、脱炭素時代の美しい住宅を表彰する建築知識ビルダーズが主催する住宅コンテストです。第6回目になる今年はおかげさまで全国から151作品の応募をいただきました。7月16日に設計審査を終え、新築・リノベ・自邸を含めた全11作品が選ばれました。
最終審査会に向けて、10名の審査員には、ノミネート11作品のプレゼン動画を視聴いただきました。動画はコチラ(https://www.youtube.com/channel/UCYybECODU_FMch74c0hBwng)。
プレゼン動画を視聴したゲスト審査員から最終審査会に向けた期待の言葉を頂きましたので紹介します。
建築家・堀部安嗣さんからのメッセージ
ノミネート作品読み込みました。
数年前と隔世の感があり、本当にレベルアップしていますね。素晴らしいです。
単に温熱設計だけをやるというのではなく総合的にいい環境とは何なのかを考えられていると思います。
この急激な前進はコロナや環境問題の緊迫感が後押ししているように思います。同時にこの失われた30年という長い間、建築はなかなか前に進まなかったので、ここにきての前進具合がただ強調されているだけのこととも言えます。つまり30年前から継続的にやるべきことをやって、技術などを蓄積していれば、こんな激しい動きにはならなかったし、宿題も山積みになっていなかったということも認識したいと思います。
いずれにせよ私たちは敗者復活、背水の陣を戦う覚悟のもと、おそらくラストチャンスとなるこの10年をしっかり生きたいと思います。
楽しくなってきましたね。
当日を楽しみにしております。
松尾設計室代表・松尾和也さんからのメッセージ
選りすぐられた11作品しか見ていないからかもしれませんが、プレゼンテーションのレベル、熱量ともに非常にあがったと感じました。
また、パッシブデザインのバリエーションにおいて、今までにはない解き方が出てきたことに時代の流れを感じた次第です。
このように幅が出てきたということはそれだけエコハウスが普及してきたことの証であり、素晴らしいことだと思っています。
暮らしかた冒険家・伊藤 菜衣子さんからのメッセージ
今回のノミネート作品を拝見しましたが、断熱と耐震の性能だけではなく、工夫をこらしたプランも多く、審査会がとても楽しみです。
わたし自身、2016年から2軒の高断熱住宅に住んできました。断熱性能が向上すると暮らしの質が大きく変化することは言うまでもありません。ただ、どちらも「G2」の断熱性能ですが、プランによって暮らしのストレスが大きく変わることを体験してきました。
「どんな暮らし方をすると幸せになれるのか?」そのために、「どんな家が必要なのか?」
技術が成熟した先にある未来を、みなさんとお話しできることを楽しみにしています。
クリエイティブディレクター/ ブルースタジオ専務取締役・大島芳彦さんからのメッセージ
住環境性能向上のための技術が箱の性能のみならず、人それぞれが描き出す暮らしのストーリーの中に巧みに活かされ、人間らしい暮らしの実現に役立っている事例を数多く拝見しました。
自然環境のみならず、社会環境、住宅ストック、あるいは地域社会の未来への展望など「エコハウス」というキーワードが社会課題解決に果たせる役割の広がりも感じることができました。
自然エネルギー財団 事務局長・大林ミカさんからのメッセージ
日本各地に建つ工夫を凝らしたエコハウスへの思いのこもったプレゼンに、わたくし自身も現地に心が飛んでいって、一緒に家を創り、暮らし始める経験をさせていただいたように思います。自分が家を作ったときのわくわくする感覚を再び思い出しました。
最終選考に残った11戸の住宅だけを拝見したのですが、応募されたすべてのエコハウスが、多くの人の願いや工夫やひらめきが詰まったものなのだろうと思います。
20日の選考会、どきどきわくわく、とても楽しみにしています。
このほか5名の設計審査員を迎え、3時間とことん話し合い日本一のエコハウスを決めていきます。奮ってご参加ください。