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HEAT20住宅システム認証が受付開始!その内容は?

HEAT20が「住宅システム認証」を2022年3月17日からスタートしました。外皮性能基準G1~G3への適合を評価するもので、高断熱住宅の普及を促すものです。この記事では認証の概要と、知っておきたいポイントを解説します。

住宅システム認証が受付中!

戸建住宅の適切な高断熱化の推進・普及を目指すことを目的に、HEAT20(一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会)の外皮性能水準「G1・G2・G3水準」の住宅シナリオに適合する住宅システムの認証がスタートしました。認証を受けることで、申請した内容に適合する住宅すべてを、HEAT20の「認証住宅」と称することができるようになり、自社のカタログやチラシに記載するなどして販売促進などに利用することができます。

HEAT20 G1 認証システム 高断熱住宅 高断熱高気密 高性能

認証書のイメージ

認証の概要

【受付開始】
2022年3月17日

【対象となる申請者】
住宅供給に関係する企業・団体・個人(住宅事業者、設計者など)

【外皮性能水準】
G1、G2、G3

【評価項目】
➀住宅シナリオ
②部位の仕様と断熱性能値、気密性・防露性に関わる仕様や施工方法
➂外皮の遮熱性、住宅全般の通風に関する方針と具体的な措置
④暖冷房・換気に関する方針と設備の種類・配置

【審査手数料】
1件の申請につき、下記の手数料がかかります。
一般:88,000円
HEAT20会員:44,000円

※熱負荷計算ソフトによる評価計算を含む審査手数料
一般:110,000円
HEAT20会員:55,000円

【認証を取得する方法】
まず、申請地域を選定し、住宅外皮の仕様や熱的性能の計算をします。次に、申請する住宅システムが申請する住宅シナリオの水準に適合するか試算します。これには、「外皮水準地域補正ツールを使う方法」と「指定の熱負荷計算ソフトで計算する方法」の2通りがあります。
適合するか確認ができたら申請書を作成し、システム認証事務局に送付します。内容に不備があった場合は修正などをします。書類の審査を行ったうえで受付となり、審査手数料が請求されます。結果はメールで通知がなされ、合格者には認証書が交付されます。認証した会社はHPで公表されます。

 

Point1 :評価項目の「住宅シナリオ」を理解しておく

評価項目➀にある「住宅シナリオ」とは、住宅において「環境の質を表す室温(ノンエナジーベネフィットNEB)」「省エネルギー(エナジーベネフィット:EB)」の2つを両立させて実現すること。これはHEAT20が目指すの目標の一つとして掲げられているものです。なお、この2つの指標は、住宅省エネ基準のような外皮平均熱貫流率(UA値)を満たすことではなく地域区分ごとに規定されているのがポイント。UA値を満たすことはあくまでその目安にすぎないというのがHEAT20の考え方です。

住宅シナリオとは、下記2つを満たすもの。
➀環境の質を表す室温(NEB)
 暖房期最低室温
②省エネルギー(EB)
 平成28年度からの削減率
 全館連続暖房期の暖房負荷増減率 ※ルート2の場合

 

Point2:認証は「個々の住宅」ではなく「住宅システム」に与えられる

今回の認証の対象となるのは「個々の住宅」ではなく「住宅システム」に対するものということを理解しておきましょう。「住宅システム」とは、外皮の断熱・遮熱、開口部の日射取得、通風、暖冷房・換気などに関する設計・計画が適切に行われ、良好な温熱環境が実現される住宅のメカニズムのこと。
この申請で示された内容にしたがってつくられた住宅システムが一定の水準を認証するもので、建設された個々の住宅の性能を保証するものではありません。

住宅システムとは、モデルプランを用いて断熱の仕様や適用地域を申請し、それが一定の水準であることを認証するもの。

 

Point:3 評価方法には2つのルートがある

住宅システム認証では、評価の方法が2つあります。

ルート1:外皮性能地域補正プログラムを使う(認証適応:G1、G2、G3)
     HEAT20のHPにあるプログラムを使う方法。計算が終わったら資料として添付
ルート2:下記いずれかのソフトを使う(認証適応:G2、G3)
     ホームズ君省エネ診断エキスパート
     AE-Sim/Heat

ルート1は安全率を重視する傾向にあるため適合のハードルが少々高く、ルート2はより緻密な計算のうえ認証されるため、適合しやすい傾向にあります。また、「ホームズ君省エネ診断エキスパート」の場合、過去に計算したことがある物件がある場合には、そのデータから断熱仕様を読み込んで、住宅シナリオ計算書に反映することができます。

 

HEAT20公式YouTubeチャンネルでは解説動画も!

今回の認証について、HEAT20では解説動画をアップしています。こちらもぜひチェックして、理解を深めましょう!

 

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