神長家の概要
■家賃:約9万円/月(3,250万円のローンを組んだときと月の返済額は大体同じ)
■立地:宇都宮駅から車で15分
■築年数:築29年(1991年8月竣工)
■延べ床面積:125.44㎡(37.94坪)
■断熱性能:築年数と天井断熱材の状況から昭和55年基準と推定(昭和55年区域区分Ⅲ・栃木県・Q値4.7)。無断熱ではなく、断熱材は気持ち程度入っている状態
低気密低断熱住宅におすすめのお菓子
■せんべいで分かる家の湿気
2020年夏。マンションに住んでいたときよりもお菓子がすぐに湿気る気がしたので、本当に湿気ているのか、「せんべい」と「うまい棒」をキッチンに置いて、開封時から時間が経ったときの含水率を測ってみました。
時刻は15時20分。室温25.4℃、湿度71%(空気中の水分量約14.8g)。
「せんべいA」と「うまい棒A」を開封して実験スタート!
■せんべいはバリっとせず。一方、うまい棒は…
50分後…。
16時11分、室温24.3℃、湿度65.1%(空気中の水分量約12.6g)。
50分後、空気中の水分が2.2g減っています。せんべいに吸われたのか(ちょっと冗談です)、せんべいAの含水率は28%に増えていました。つまり、湿気ています。
一方、うまい棒は0%のままでした!!
ちなみに、1枚目のせんべいAがもともと湿気ていた可能性もあるので、実験開始から数分後に2枚目(右)のせんべいBを開封し、同じようにキッチンに50分間放置しました。結果は、同じように湿気ていました。
ここから分かるのは、湿気の多い低気密低断熱住宅でのおすすめのお菓子は、開封して50分放置されるなら、湿気やすいせんべいより、「うまい棒」が適しているということです。
ただし、さすがのうまい棒も17時02分(1時間40分経過すると)には、含水率は15%となり、湿気始めました。
そして、せんべいは47%まで増えていました。
さらに3時間経過すると、うまい棒は噛みちぎらないと食べられませんでした(ビーフジャーキー状態)。この結論から、低気密低断熱の家では、お菓子を開封した後は賞味期限に関係なく、お早めにお召し上がりください。
テキスト:神長宏明(ラファエル設計)
次回予告
・夏場の湿度は70%越え!
・冬場もカビが生える浴室
・なぜカビが発生するのか原因究明
前回の記事:連載⑤「冷房の効きが悪い理由」