視線の集まる場所にはアクセントを付ける
リビングに入って正面に見える壁の仕上げには気を使いたいところ。天然石やタイル、左官などの素材を使ってアクセントを付けるとよいでしょう。照明でライトアップすればかなり効果的です。「渋谷区Q邸」では、天然石、タイル+左官、バイオエタノール暖炉を組み合わせた壁を造作しています。一般的な内装では重量の観点から難しい“組積造”のような重みのある設えを表現しました。
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テレワーク用のデスクスペースは空間の四隅がお勧め
テレワークの普及によって小さなデスクスペースを設けるニーズが増えています。リビングが広い場合は、その隅にデスクスペースを設けるのも一手。他人との距離がある程度確保できるほか、壁に向かうことで集中力を高められます。「渋谷区Q邸」では、壁面にカラーガラスを張り、家具の棚板や方立に仕込んだ間接照明で華やかに演出しています。
各務謙司さん[カガミ建築計画/カガミ・デザインリフォーム]は、1級建築士およびマンションリフォームマネージャー。都心を中心とした高級マンション・リノベーションの設計提案を得意としています。工事費が1,000万円を超える高額リノベーションの実績は100件を超える。主著に『世界にひとつだけのプレミアム・リノベーション』『最新版 驚異のリフォーム・リノベーション術』(いずれもエクスナレッジ)。自身のブログ「建築家が考えるプレミアムリフォーム・リノベーション」を通じて精力的に発信しています。