建築

知ってた?土間つきリビングの魅力

昔は、日本家屋に普通にあった土間ですが、最近では「土間付きリビング」としての役割が注目されています。アウトドア用品や園芸用品を置いたり、子どもの遊び場にしたり、薪ストーブを置いたり・・・その使い方は家族によってさまざまです。今回は、田嵜建築設計事務所の田嵜さんの自宅の土間付きリビングを紹介します!

「土間」と聞くと、古い日本家屋をイメージする方が多いかもしれません。
しかし、最近では、これまでの固定概念にとらわれず、自由な使い方をする家族が増えています。
自転車やアウトドア用品を置く収納場所としたり、子どもやペットの遊び場としたりするなど
使用目的を限定せず、家族のライフスタイルに合わせた自由な使い方ができるんです!

 

田嵜建築事務所 田嵜さんの住宅の例

田嵜建築設計事務所の田嵜さんの自邸では、リビングに設置された大きな引き違い窓に接するように、土間を設けています。薪ストーブ置き場から、南側の窓に抜けるように土間が設置されており、その土間は外へもつながっています。

キッチンからLDを見る。土間からそのまま庭が繋がっているように見えます。

庭へつながる土間をみたところ。空間が広々と感じられます!

 

引き違い窓を全て開ければ、外の土間と中の土間が一体となり、空間に広がりが出ます。また、田嵜さんいわく、

「庭との段差をフラットにすることで、外へ気軽に出やすくなるんですよ」

とのこと。確かに、外と段差がないのでついつい外へ出ていきたくなってしまいそうですね。

家の中と外の境界。段差がなく、フラットなのが分かります。

 

田嵜さんの自宅には広い庭があるので、この環境で子どもたちが思い切り遊んでほしいという願いで、こういった設計にしたのだそう。土間や庭は、対面型のキッチンカウンターからも見渡すことができるので、料理をしているときでも子どもの様子をうかがえます。

「キッチンに立ったときの、この景色がこの家で一番気に入っています」と、奥さまも大満足!

天気の良い日は、子どもたちが裸足のまま庭へ駆け出して遊んでいるそう。そんな様子をキッチンやリビングから眺める時間は、至福のひと時となりそう♪

 

みなさんも、もしも使い道が決定していないスペースがあったとしたら、リビングに土間スペースを作ってみませんか?

きっと、思った以上に大活躍すること間違いなしです!

こちらの記事もおすすめ

都心マンションにミニマリズム空間が登場!

2021/07/21

都心に建つヴィンテージマンションに、”ミニマリズム”がコンセプトのモデルルームがオープン。装飾的要素をなくすだけでなく、本物の素材や緻密に計算された照明で生み出される空間の広がり、そして無駄をそぎ落とした余白のあるデザインと間取りは、新しいラグジュアリーの価値観を提案します。

【PR】【動画あり】断熱とデザインを両立させた家のつくり方

動画2022/11/30

断熱等級6・7の新設により、高断熱住宅に注目が集まっています。断熱性能を上げるには断熱材を厚くすることが求められますが、そうすると納まりに影響が出て設計に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。この記事では、「美しい断熱住宅を提案する方法」を、リオタデザインの関本氏と、it’s HOUSEの八島氏にお話しいただきました。

「エアコンによる結露と温度ムラを考える」これからのカフェ・飲食店設計術③

建築 設備2021/05/07

飲食店における空調設計は、目に見えないものですが、飲食店の評価を大きく左右するもの。最近では、換気の重要性も非常に高まっています。ここでは、空調や換気を重視した飲食店の設計について解説します。

「店舗空調はバランスが大事」これからのカフェ・飲食店設計術②

建築 設備2021/04/30

飲食店における空調設計は、目に見えないものですが、飲食店の評価を大きく左右するもの。最近では、換気の重要性も非常に高まっています。ここでは、空調や換気を重視した飲食店の設計について解説します。

西方里見と山田憲明の住宅用資材でつくる大規模木造②

建築 建材 インタビュー2024/03/08

“断熱・気密”の西方里見氏と“木構造”の山田憲明氏が設計を手がけた大規模木造「道の駅ふたつい」(秋田県能代市)。木造住宅で使われる汎用的な資材で計画された複合施設です。今回は、計画の概要と工事中・完成後の様子をレポート。地域産材を使った大規模木造の設計手法を徹底解説します。

Pick up注目の記事

Top