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「天板・脚は自由自在」 -「KANADEMONO」の家具・インテリア②

中価格帯&ECに特化した家具ブランド「KANADEMONO」。そのフラッグシップモデルである「THE TABLE」は、天板や脚の組み合わせが自由自在。さまざまな建築の用途に対応可能です。また、国産のい草を用いた置き畳は、“和モダン”を手軽に演出できる床材。それぞれの特徴を紹介します。

天板と脚の組み合わせ自由。脚色もカラフル!

「KANADEMONO」のフラッグシップモデルである「THE TABLE」の特徴を見てみましょう。天板(木材・リノリウム・「FENIX NTM」・ガラス)と、金属の脚を組み合わせたテーブル。無駄な要素をそぎ落としたシンプルな形状と、異素材の組み合わせによって生まれるニュートラルな雰囲気が、ダイニングだけではなく、オフィスなど、あらゆるインテリアになじむ作りになっています。

 

「THE TABLE / 杉無垢材 × Black Steel」。杉の幅はぎ材(30㎜厚)を天板に、“スクエア”のアイアン脚を組み合わせたモデル。天板の塗装はメンテナンスしやすいマットウレタンニス塗装、脚の塗装は耐久性が高いマットブラックの粉体塗装。価格は55,000円[税込]

 

天板と脚を自由に組み合わせられる点が最大の特徴。天板は幅100~180㎝、奥行き45~88㎝の間から1㎝刻みで選択可能[※1]で、オフィスや在宅勤務の用途では、天板の素材によりますが、別途、配線孔の加工を施すことも可能です。①:丸キャップ、②:四角キャップ、③:円柱ブロック(木製・鉄製)、④:四角ブロック(木製・鉄製)、⑤:スリット、⑥:BLOCK&TRAYのなかから選ぶことができます。

 

※1 天板または脚の種類によって異なる

 

テーブル(樹種はラバーウッド)との一体感が高い木製の四角ブロック。テーブルとブロックの間には約5㎜の隙間があり、その部分に配線を行う。サイズは幅45㎜×奥行き45㎜×高さ20㎜。対応可能な天板はラバーウッドのみとなっている

ラバーウッドは最も人気のある樹種で、4色展開。左上がラバーウッドN(ナチュラル)、右上がラバーウッドA(アッシュ)、左下がラバーウッドT(チークブラウン)、右下がラバーウッドB(ブラック)

 

参考記事:「ケーブルやコード類が超スッキリ」全集中!在宅ワークの整理術③

 

は50種類以上のデザインから選択できます[※2]。一番人気はシンプルなデザインで、耐荷重や強度にも優れ、オフィスにも数多く採用されている“スクエア” (上部幅 650 ㎜×下部幅 650㎜ ×高さ670 ㎜)。欧米の素敵なカフェでよく見かけるタイプの“Xライン”を選べば、足元の存在感がより強調されるでしょう。

 

“Xライン”のアイアン脚を採用した「THE TABLE / ホワイトアッシュ× Black Steel」。ブラックでスタイリッシュなチェアを組み合わせて、足元を引き締めている。脚の色はアイアンブラック。ほかには、ホワイト・クリア・ニュアンスカラー、ステンレス、真鍮などがある。価格は79,500円[税込]

 

※2 色はアイアンブラック・ホワイト・クリア・ニュアンスカラー、ステンレス、真鍮などがある

 

脚の色はモノトーンが主体でしたが、2022年6月には自然をコンセプトに考えた8色の「NATUREシリーズ」が発売。雲や花、砂浜、鉱石、石をはじめとする自然の要素をインテリアに取り込むことが可能になっています。

 

「NATURE シリーズ」のアイアン脚(全8色)。カラフルながらも彩度を抑えた色合いは、インテリアにほどよいアクセントを与える。右奥からRosemary・Stone・Mineral blue・Cloud・Eucalyptus・Marigold・Sand beige・Coral。現在の人気はSand beige、Eucalyptus、Stoneの順だという

 

岐阜県産材の天板を選べば“和”の雰囲気に

天板の種類も多種多様。木材では、スギ・ラバーウッド(集成材)・パイン(集成材)・ホワイトアッシュ・オーク・ウォルナット・ブラックチェリーといったテーブルの天板として一般的な樹種を取り揃えています。

 

天板に高級感のあるブラックチェリー(30㎜厚)の幅はぎ材、脚にステンレス製で、足元に向かってテーパーのかかかった台形の“トラペゾイド”をセレクトした「THE TABLE / ブラックチェリー × Stainless」。ステンレス脚の仕上げは、艶感をほどよく抑えた、筋目のあるヘアライン加工。価格は127,300円[税込]

 

加えて、岐阜県産材(カラマツ・スギ・ヒノキ)もセレクト可能になっています。カラマツは岐阜県北部の飛騨地方で生育する“飛騨唐松”を使用。はっきりとした木目(冬目)を特徴としています。スギは長良川上流から飛騨地方で育った“長良杉”を使用。年輪が細かく、赤身と白太の対比(源平)が目に映えます。

 

赤味を帯び、木目がはっきりした表情を特徴とする“飛騨唐松”の幅はぎ材(30㎜厚)を天板に、8㎜厚のスチールを台形状に折り曲げた“Aライン”のアイアン脚を組み合わせた「THE TABLE / 飛騨唐松 × Black Steel」。価格は88,400円[税込]

源平の美しさに定評がある“長良杉”の幅はぎ材(30㎜厚)を天板に、角柱(50㎜角)の普遍的な“スクエアバー(角柱)”のアイアン脚を組み合わせた「THE TABLE / 長良杉 × Black Steel」。価格は82,500円[税込]

 

ヒノキは伊勢神宮の遷宮にも使用される“岐阜桧”を使用。上品な色合いと桧特有の芳香を特徴としています。いずれの樹種もアイアン脚との相性もぴったり。“飛騨唐松”“長良杉”“岐阜桧”の天板をセレクトするだけで、空間に“和”の要素を取り入れられます。

 

奥ゆかしさを感じさせる“岐阜桧”の幅はぎ材(30㎜厚)を天板に、“岐阜桧”の色味にマッチする白い“スクエア”のアイアン脚を組み合わせた「THE TABLE / 岐阜桧 × White Steel」。価格は82,500円[税込]

 

参考記事:「木造軸組+CLTの利点」木造軸組とCLT① 

参考動画:【建築知識】木造軸組とCLT、中津川で”出会う”。ーJapanese wooden Architecture with CLTー 

 

リノリウムや「FENIX NTM」、ガラスも利用可能

木材以外の天板も魅力の1つ。まずはリノリウム。アマニ油など天然の原材料から作られた自然素材で、床材やアルヴァ・アアルト(フィンランド)がデザインした「スツール60」に利用されてきた素材です。自然素材ならではの温かみや柔らかさがあり、見た目にマットな質感がトレンドにもマッチしています。

 

ワインレッドのような深い赤みのあるブラウンカラーの“Mauve”を天板に、鉄の硬派な印象を魅せるために、研磨の後や鉄の焼成時に生じる酸化被膜の風合いを残した透明なマットクリア粉体塗装を施した“スクエア”のアイアン脚を組み合わせた「THE TABLE / リノリウム Mauve × Black Steel(クリア塗装)」。価格は72,900円[税込]。チェアはシンプルかつミニマルな「Simple – Modern アイアンチェア 2脚セット」。価格は25,950円[税込]。

 

リノリウムを採用した「THE TABLE」の天板は、芯材が27㎜厚のパーティクルボード、表面が2㎜厚のリノリウムという構成(総厚30㎜)。小口はパーティクルボードの側面が現しとなっており、素材感の対比をインテリアのアクセントとして活用できます。色は全21色。クールなカラーから鮮やかなカラーまで、好みに合わせて色を選べるのが特徴です。

 

ブラック系、グレー系、ベージュ系を軸にしながら、発色性のよいパステルカラーも選べるリノリウムの「THE TABLE」。一番人気はMushroom、続いてNero

 

続いては「FENIX NTM」。イタリアで最先端のナノテクノロジーを用いて開発された素材です。次世代アクリル樹脂に、ナノテクノロジー(電子ビーム硬化プロセス)を用いることで、低い光反射率、マットな見た目、指紋レス、非常にソフトな質感を実現。キッチンカウンターの天板など、人造大理石のような使い方が想定され、屋外でも使用可能。建築家からも注目を浴びている素材の1つです。

 

ダークグレーならではの落ち着きが感じられる「FENIX NTM」(26㎜厚・FENIX NTMは表面の1㎜厚、芯材は24㎜厚のMDF)の天板に、その雰囲気にマッチするマットブラック粉体塗装を施した“スクエア”のアイアン脚を組み合わせた「THE TABLE / FENIX NTM ダークグレー × Black Steel」。価格は90,200円(税込)。書斎用椅子のようなクラシカルなデザインの背もたれと、放射線状に広がるシャープな脚との美しい組み合わせが特徴のチェア「Classic – Modern Gray Dining Chair」(価格は25,500円[税込])との調和に重厚感のある美しさを感じる

 

天板としての機能的な特徴は“皮脂汚れに強い”“熱で傷が修復できる”“抗菌性に優れている”という点。ほかの素材にはない魅力に満ち溢れています。

 

「THE TABLE / FENIX NTM ダークグレー × Black Steel」のディテール。平面のRやエッジの船底の角度を探求。天板から側面まで滑らかに切れ目なく続く。光が当たると、陰影が強調され、見る角度によって複雑な表情を見せてくれる

 

ガラス(強化ガラス)の天板をセレクトする場合には、空間に明るさをもたらす透明感やソリッドさとは対極関係にある木製脚(オーク無垢材)との組み合わせを提案しています。

 

8㎜厚で、みずみずしい透明感にあふれる強化ガラス(飛散防止フィルム張り)を天板に、ナチュラルテイストの定番であるオーク無垢材の脚(Pin)を組み合わせた「THE TABLE ガラス × Pin 木製脚 オーク無垢材」。価格は89,100円[税込]

 

国産のい草を使った置き畳が登場

’22年にスタートした「D2C ROOM LABO」では、第一弾のプロジェクトとして、創業136年の畳製品老舗企業イケヒコ・コーポレーションとの協業を開始。’22年4月には「TATAMI 国産のい草をつかった 置き畳 4.5畳」「TATAMI 沖縄で育った い草をつかった 贅沢なゴザ 130 × 200・191 × 191」などを発売しています。

 

耐久性のある九州産のい草を丁寧に織り上げて作った畳表に、柳茶色の畳縁をあしらった、爽やかな印象の置き畳「TATAMI 国産のい草をつかった 置き畳 4.5畳」。形は1畳(164 × 82cm)と半畳(82 × 82cm)の組み合わせで、中材には厚みのある(15㎜厚)の硬わたを使用している。価格は36,400円[税込]

沖縄の太陽の光をさんさんと浴びて育った、希少価値の高い“ビーグ”と呼ばれる、い草を使用した「TATAMI 沖縄で育った い草をつかった 贅沢なゴザ 130 × 200・191 × 191」。本土のい草と比べて太さは約2〜3倍、重量は約2倍もあり、耐久性に優れている。徐々に美しい飴色に変化し、い草1本1本に光沢感が生まれるのも特徴。麻引織の畳表に、利休茶色の畳縁をあしらっている。価格は17,800円[税込]

 

畳といえば、日本の伝統的な床材でありますが、洋風化が進んだこともあり、戸建住宅・集合住宅問わず、和室を設けるプランが減り、畳に日ごろから触れる機会が減ってきています。しかしながら、その触り心地のよさや見た目としての存在感は普遍的な価値が感じられるもの。近年では逆に、LDKの一角に畳コーナーを設けたり、宿泊施設などの非住宅建築に畳を取り入れたり、と畳の価値も見直されてきています。

 

参考記事:【動画】〝和紙畳〞が広げる日本建築の可能性

参考動画:【建築知識】〝和紙畳〞が広げる日本建築の可能性~星野リゾートに学ぶ、『ダイケン健やかおもて』の使い方~tatami with Japanese Architecture 

 

「KANADEMONO」が提案するのは置き畳。フローリングの上に敷けば、賃貸住宅などでも手軽に“和モダン”の空間を実現できます。畳は国産のい草(九州産もしくは琉球産)を使用。組み合わせも自由自在。い草ならではの香りを楽しみながら、リラックスして過ごすことができます。

 

「TATAMI 畳縁なしの洗練された 置き畳 スクエア(70 × 70)」(4,900円[税込])を組み合わせてフローリングの上に敷き込み、和洋折衷のインテリアを構成した例。 かかく「KANADEMONO」が推奨する“ジャパンディ(Japandi)”-「ジャパニーズ(Japanese)」と「スカンジナビアン(Scandinavian)」の要素をバランスよく融合させた、スタイルが完成する

 

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