狭く感じさせない「小さな家」の設計術
昨今、住宅をつくるうえで頭を悩ませているのが、建材の価格高騰。そこで取り入れたいのが、家をひとまわり小さく建てるということ。価格を抑えられることはもちろん、冷暖房の効率がよくなる、管理が行き届きやすくなるなどメリットがたくさんあります。
一方で、閉塞感を感じさせないよう外部との関係に配慮したり、動線を工夫して動きやすくするなどのテクニックは必須。
今回の特集は「小さな家の間取りと庭」。延床32坪以下(4人家族の場合は35坪以下)の住宅を「小さな家」と定義し、Instagramで事例を募集しました。合計1,300件以上の投稿から 119事例をピックアップし、小さな家ならではの設計の工夫を解説しています!
さらに、建築家の伊礼智さんと若原一貴さん、家具デザイナーの小泉誠さんにも事例を選出いただき、選ばれた事例には3人の評価コメントが付いています。
Topics1 家と庭との関係が優れたプラン
家全体のプランと庭を上手に設計した小さな家の事例を紹介しています。小さな家でも窮屈さを感じさせないようにするには、敷地の特徴を読み取って建物を配置すること、そして庭を利用して床面積以上の広がりを持たせることがポイントです。
Topics2 使いやすさとデザインにこだわった造作キッチン
キッチンはリビング・ダイニングとの関係や作業性のよい動線、収納の確保といったさまざまな要素を同時に解決する設計が求められます。小さくつくろうと思っても、物理的にスペースを取らなければならない難しさがあり、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、キッチンを生活空間にうまく取り込んで、それらを解決した事例を紹介。
造作にすることで、その家と使い手にフィットするオリジナリティのあるキッチンが大集合しており、眺めているだけでもワクワクします!
Topics3 子どもの勉強に、在宅勤務に。小さくても欲しいデスクコーナー
最近、どの家にも必ずといっていいほどある小さなデスクコーナー。パソコンで調べものをしたり、子どもが勉強したり、在宅勤務で仕事をしたりなど、さまざまな使い方ができます。しかし小さな家ではスペースが限られているため、どこにどのようにつくるかが悩みどころ。ここでは限られた空間を上手に活用したデスクコーナーのアイデアを紹介します。
Topics4 伊礼智さんの「令和版」小さな家の設計術
代表作「東京町家・9坪の家」(2009年)をはじめ、数々の小さな家の傑作を生みだしてきた建築家・伊礼智さん。巻頭特集では、2022年1月に完成した28坪の「四倉の家」を例に、コンパクトに納めながらものびやかで豊かな空間の設計術を解説しています。
Topics5 つくりっぱなしとサラバ。アウトドアリビングのつくりかた
今、家にいても外を楽しむ暮らしを求める需要が増加中それにつれて、自宅の庭をリゾートのようにして非日常気分を味わいたいという人も増えています。ここでは、つくった後も日常的に外を楽しんでもらえるアウトドアリビングのつくり方を伝授。たった4つのポイントに気を付ければ、誰でも「使える」アウトドアリビングをつくることができます!
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